九月十日
菅家後集
去にし年の今夜(こよひ) 清涼に侍りき
秋の思ひの詩篇 獨り腸(はらわた)を断つ
恩賜(おんし)の御衣は今此に在り 捧げ持ちて日毎に餘香を拝す
※1年前の9月10日、清凉殿にいた時を思い出して書いた詩編。断腸の思いを詠む。
大宰府において、東に向かって都で賜った御衣を捧げ持ち、余香を毎日かいでいる。
深江芦舟と言われましたが、時代が新しく線が弱い気がします。
大宰府に左遷された菅原道真公の失意の姿が描かれています。
深江芦舟 (1699-1757)
江戸中期の画家。尾形光琳に師事し、宗達派の作品を学びました。
紙本著色草花図〈深江芦舟筆/六曲屏風〉 link